大分県立大分上野丘高等学校PTA

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2023.09.12事務局

「第72回全国高等学校PTA連合会大会宮城大会」報告

 8月24(木)・25(金)、仙台市にて全国高等学校PTA連合会大会2023宮城大会が開催され、柳井会長をはじめ総勢6名で参加しました。
 初日午前は、仙台市街地にも近い東北大学片平キャンパスで教育視察『サイエンスアンバサダーとキャンパスツアー』へ参加しました。歴史の刻まれた趣ある建物の「魯迅の階段教室」や「資料館」では、職員による熱のこもった興味深い説明を聞くことができました。旧帝大として3番目に設立された東北大学は、国内外から多くの優秀な学生を集めるため、革新的な門戸開放を行い、初の女子大学生を生んだ大学でもあります(今年はそれから110年目)。それらの系譜を受け継いだ次世代研究者のロールモデルとして活動する東北大学サイエンスアンバサダーの4名が、自己のキャリアを築いてきた過程や今後の夢についての講演を行いました。先天的貧血症について研究をする一人のアンバサダーの『失敗も多いからこそ新しいことに気づけたり、うまくいった時には喜びもひとしおです』と語った笑顔が印象的でした。学生・教職員のキャリア構築に様々な取組を推進している東北大学の魅力がたくさん詰まったツアーでした。
 午後からは分科会に分かれ、「ICTで広がるキャリアデザインの光~多様な挑戦で広がる世界~」というテーマの基調講演が行われました。広島工業大学情報学部教授・安藤昭伸氏が、自身の公立中学校教員時代の経験をもとに現在の教育現場やAI時代に求められる学びとキャリアデザインについて講演しました。AIが進化していくなかで、人間の業務の補完の必要性が高まる一方であるからこそ、創造性や柔軟性も必要になるのだなと感じました。講演後のパネルディスカッションでは、デジタル化の進んだ社会での学校におけるICT活用事例の紹介や、令和7年度より共通テストに追加される『情報Ⅰ』の授業内容などの説明があり、参加者が読み取ったQRコードに質問や意見を直接書き込み、パネリストが答えるスタイルで行いました。

 

          会場全体写真

 

 2日目は、甲子園決勝戦から仙台に戻ったばかりの仙台育英学園高校野球部監督・須江航氏の講演会「伝わる言葉~失敗から学ぶ~」が、約6,000人の聴衆を集め、ほぼ満席のカメイアリーナ仙台にて行われました。埼玉県の地方に生まれ、野球の名門仙台育英に進学したものの入部2日で「来るところを間違った…」と愕然とされたそうです。そんな意外な過去からどうやってこれほどの名将になったんだろう?と聴衆は一気に話に引き込まれました。いわゆる「落ちこぼれ」部員だった須江監督はその後学生コーチの役割を与えられ、学生と監督の間を、伝え繋げる役割を果たされたそうです。その後、野球部を新設した中学を、創部10年で全国優勝へ導くなどし、仙台育英学園高校野球部監督に就任されました。今の生徒たちはセンタク(選択)ネイティブ、小さい時から選択する事に慣れている世代とし、だからこそ届ける言葉が重要なのだそうです。一方的に叱ることはネガティブな感情を植え付けるだけ、「しない」と「できない」は違う、など家庭や学校でのワンシーンを思い浮かべるとリアルに染みてくる言葉が監督の口からどんどん出て来て、聴衆は一言も聞き洩らすまいと、ステージ上の監督に真剣なまなざしを向けていました。家庭や学校のみならずコミュニケーションを必要とする場面で活かせるヒントをたくさんいただきました。いっぺんに180°は変えられないが「人生を1°変える」といった、いろいろな言葉が何十年も前に高校生だった聴衆の胸に刻まれた夏となりました。
 また、初日の東北大ツアーで一緒になった岐阜県からの一行の中に大分県とゆかりのある方が居て、その後も会場内外・仙台市の至る所でこの方々とすれ違いました。何度も挨拶を交わし、最後には新幹線のホーム前でお互いにエールを送り合いました。全体を通して、とても充実した全国大会視察となりました。

 

         佐藤副会長・古長副会長   茅島副会長・首藤教頭・荒金臨時講師